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2018-03-15:WRITE BY MASAYOSHI OKADA

WACA公認ウェブ解析士の資格に合格。概要や対策をまとめてみました。

2017年12月31日づけで、WACA公認ウェブ解析士に合格しました。

どうも、こんにちは。
兵庫県豊岡市でホームページ制作やグラフィックデザイン、LINEスタンプの制作・販売を行っています、アトリエムースです。

「WACA公認ウェブ解析士」という資格をご存知ですか?

25,000名超が受講した実践資格『ウェブ解析士』とは?

ウェブマーケティングに必要なスキルは、単にアクセス解析の知識だけでなく、観測すべきKPIの設定
事業に則した現状分析および目標を達成するための計画立案
プロジェクトのファシリテーション 等、多岐にわたる能力が求められています。

しかし、これまでこれら専門的知識と実践的スキルを習得できる環境も、習得した人材を評価する仕組みもありませんでした。

一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)では、こうした現状を問題視し、実務で活躍できるウェブ解析士の育成が急務と考え、成果につながるウェブ解析ができる人材を育成するための認定資格を設け、講座や認定試験を実施しています。

ウェブ解析士協会Webサイトより引用

近年、ウェブ解析のニーズが増えてきています。
これは、実際にホームページ制作をしたり、お客さんと関わる中で、どうやったらホームページから集客できるのか、という相談を受ける機会がかなり増えてきています。

ホームページは制作して終わりではありません。
むしろ、制作してからがスタートです。

どうやってホームページをうまく運営、活用していくか、集客につなげていけばよいかを考えていかなければなりません。

ウェブ解析の最終的な目標は「お客さんの事業に成果をもたらすこと」

ただ単に、アクセス解析をするだけではありません。
レポートを詳しく作るだけではありません。

ホームページのアクセス解析を含めた、ウェブマーケティング、ビジネス解析を行い、お客さんの事業を成功につなげていくお手伝いをするのがウェブ解析士の役割です。

ウェブ解析士に必要な3つのスキルがあります。

1.分析

さまざまなツールや確度からデータを分析します。どのデータを分析するか、最終目標(KGI、KPI、KSF設計など)をどこに置くか、改善提案するためのレポート作成やコミュニケーションスキルなどが必要。

2.施策

ホームページを改善するための具体的な方法とそれを実行する能力。
SEO対策、リスティング広告、メールマガジン、コンテンツ作成、デザイン、レイアウト設計など。

3.設計

ホームページの分析を行うには、どういったデータを取得する必要があるのかを考えて実装する能力。
このお客さんの事業を成功させるには、どういったデータが必要で、それをどのような方法で取得するか、といったスキルも必要。

この3つを総合的に見て判断し、どうすればお客さんの成果につながるか、何を改善して、どこを伸ばしていくのかを提案していきます。

ウェブ解析士の資格を取りたい、というよりも、これらの知識を身につけることによって、自分にとってもお客さんにとっても、かなりメリットがあるのではないかな、と思い、資格を取得しようと思いました。

ウェブ解析士の種類と受講にあたっての諸費用

「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」の3つのランクがあります。
私は、まずは初級に位置づけられている「ウェブ解析士」の取得を目指しました。
それぞれの資格の詳細はこちらをご覧ください。

受講にあたっての費用はそれぞれ以下の通り。

◆ウェブ解析士

講座費用:10,800円(税込)
試験費用:17,280円(税込・認定費用含む)
公式テキスト:4,320円(税込)
※講座は必須ではありません。講座を受けずに、いきなり試験を受けることも可能。

◆上級ウェブ解析

講座費用:86,400円(税込)
※講座は2日間の開催となり、両日とも1日約5時間です。

◆ウェブ解析士マスター

324,000円(税込/認定試験費用込)
※講座は6日間の開催されます。

1回で合格しなかった場合、それぞれ追試の費用がことなりますので、詳細は公式サイトをご覧ください。

また、試験費用とは別に、毎年更新費用(年会費6,480円(税込))がかかります。
資格を維持し続けるには、毎年の年会費と、フォローアップ講座の受講とフォローアップテストの合格が必要です。

進化の早い業界で、常に新しいことを身に着け続けなければならないので、これは有りかな、と思います。

ウェブ解析士取得の勉強

私は2017年度の受験だったので、「ウェブ解析士 認定試験公式テキスト2017」を元に勉強しました。
今年受験希望の方は、「ウェブ解析士 認定試験公式テキスト2018(第9版)」を購入し勉強すると良いです。

2017年版のテキストですが、こちら全318ページあります。結構なボリュームです。
これをとにかく読み込みます。
私は年末の受験を予定していて、テキストを購入、読み始めたのは10月でした。
仕事が忙しかったこともあったり、疑問点があればその都度調べたりしていたので、なんだかんだで、読み切るまで結構ギリギリでした。
何度も読み込みたい方は、早めに取り掛かることをおすすめします。

それから、やっぱりしっかりと勉強したかったので、認定講座(10,800円(税込))を受講しました。
講座を受ける前に、公式テキストを読み終わっているという前提で進行していきますので、講座を受ける前にしっかりと読み込んでおきましょう。

年末の忙しい時期だったのですが、大阪の指定場所に出張して4時間30分みっちり勉強しました。
この日は、私ともうひとりの2名の受講でした。
なので、講師の方とほぼマンツーマン、とても分かりやすく、試験問題の傾向などを細かく教えていただきました。

きっと、この認定講座を受けていないと私は合格していなかったと思います。

ウェブ解析士の試験

指定の試験会場に行って受験するか、自分の好きな時間に自宅のパソコンでWeb経由で受験するか、どちらかです。
事前に、いつ受験するかの申し込みが必要です。

試験は60分で60問。
1分に1問解いていかないといけない計算になります。

試験問題には、広告関連の計算問題が出題されるので、思ったよりも時間はありません。
試験は電卓と公式テキストの持ち込みができるので、すべて覚えなくてもなんとなる、と思っていましたが、後回しにしたいくつかの問題は、時間が足らなくて解答すらできませんでした。
ですので、分かる問題からどんどん解いていくのが良いです。

あと、広告関連の公式や単語、略語の意味(CPCやCPA等)は必ず覚えておいた方が良いです。
私は必要だな、と思う単語、略語、公式は全て書き出して一覧で見れるものを作りました。

合格ラインは、全体の得点率の70%以上。
試験の合否はその場ですぐに分かります。
60分経過して、パソコンの画面が切り替わり、結果が表示されます。

「え?うぉ、マジで!おー、合格した!やったー!」
みたいな感じでした。

レポートの作成

認定試験に合格しました。が、これで終わりではありません。
合格後2週間以内に、ある特定サイトのGoogleアナリティクスを見て、運営側から送られてくる指定のエクセルシートに沿ってレポートを作成しなければなりません。

試験に合格しても、レポートを提出しなかったら認定を受けられませんので、必ず忘れないように提出しましょう。

大丈夫だろう、と思っていましたが、レポートを提出してから認定証が送られてくるまで約3週間くらいかかりましたが、その間若干ですがソワソワはしていました。
無事、認定され、手元に届いて良かったです。

これで晴れて「ウェブ解析士」と名乗ることができます。

レポートに関してですが、ウェブ解析士の認定試験前後に関わらず、初級Googleアナリティクスレポーティング講座(受講費用21,600円(税込)、約3時間)を修了した場合、認定レポート提出は免除となります。
もしお金と時間に余裕があれば、知識も身につきますし、初級Googleアナリティクスレポーティング講座を受けると良いと思います。

私も受けたかったのですが、また大阪に行かなければならなかったですし、受講費用もそこそこしますので、今回はがんばって自力でレポートを作成しました。

そもそもなぜウェブ解析士を目指したのか

公式テキストを読んだり、講座を受けたりして思ったことは、今現在させていただいている仕事の中にあることだな、と思いました。
それをしっかりと掘り下げて、より濃い知識として身につけていく感じ。

ですので、もしかしたらわざわざこの資格を所得しなくても良かったのかもしれません。
今も仕事自体は問題なくこなせているのですから。

でもね、もう今の時代、「Webデザイン」「ホームページ制作」とかだけではダメだと思うのです。
年齢的にもそろそろ次のステップに行かなければ、と考えることもあります。

そうした中で、ちょっとこういう資格持っていると、お客さんと話するときに話のネタになるかな、と。

豊岡に帰ってきて感じるのは、情報発信の大切さ。
求めている情報にたどりつくまでの時間と労力が、大阪にいたころよりもかなりかかります。
そもそも、探している情報がWeb上に無いこともしばしば。

こちらの企業さんやお店、色々なホームページをみましたが、まだまだ改善できるな、と思う部分が沢山あります。もちろん、ものすごく丁寧にしっかりと作られているものあります。

城崎や神鍋といった観光地が近いので、情報発信はきちんとするべきだと思うのです。
せっかくホームページがあるのに、もうちょっと上手に発信すればもっとよくなるのになぁ、と思うことが多々あります。

もしなにかの縁で、こちらの方とそういうお話する機会があったときに、「ホームページ作ったりしてるんです」っていうだけよりも「ホームページを作りますけど、ホームページをみて、どうやったら集客できるか、ホームページをうまく活用できるかをアドバイスしたりできますよ、ほら、こういう資格持ってるんです。」と言うと分かりやすかなと思うのです。

こういうの資格持ってて、話してみたら面白そうだな、と思っていただけたらいいなぁ、と。

現に、こちらのFacebookでつながっている何人かの方から、「ウェブ解析の資格持っておられるのですね」とお声をかけていただいたこともあります。

ウェブ解析は奥が深いので、まだまだ自慢できるレベルではないですが、さらに勉強して「アトリエムースさんと話して良かったなぁ」と思っていただけるようになりたいです。

もっともっと色々な知識を身につけて、お客さんの役にたてるようになれるよう、日々精進していきます。
上級ウェブ解析士を目指そうかどうか迷い中ですが、この勉強は今後も継続的に続けていきたいと思います。

ホームページのこと、制作でも集客でもなんでも結構です。
お気軽にご相談いただけたらと思います。

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